■日々つれづれ(2017-11-28)ー 日本語教師、一年後

日本語を外国人に外地で教え始めてほぼ一年経った。第二の人生の「仕事」として、日本語を教えながら自分もその教え方を勉強していくということで始めた活動だが、この一年間で教える場所も広がってきたし、教え方についても大分方針が固まってきたと思うので整理しておく。

以下は、具体的な経験に基づいた個人的感想であって、誰にでも共通な内容という訳ではないが、似たような環境で日本語を教えている方もいらっしゃるだろうし、ご自分で考えられる際の何かのヒントになれば有難い。なお、最後にルビの振られたテキストをどう作成するかという技術的なトピックを付記して共有させて頂くことにする。

当初は、言語一般や日本語の教え方の本を何冊か読んだ程度で、本格的な日本語の教授法を学んだ事がない自分に授業を行う資格があるのかということが主な悩み、迷いだった。いわゆる直接法でいくのか、間接方でいくのかということもはっきりした方針は持っていなかった。

一つ目の問題については、日本人である自分が欧州の諸言語を学んだ際の経験を逆に考えて活かしていくことが有効であることに気付いた時点で吹っ切れたように思う。自分の具体的な経験に即して言えば、ローマ字を通して学校英語を学んだこと、 大学以降でロシア語を皮切りにスラブ諸語を学んだことを逆に活かしていくという事になる。

二つ目の問題については、状況を一般化して考え過ぎる愚から脱却することで迷いは薄まった。生徒の言語が単一で、先生も外国語とは言えそこそこ理解して会話が出来るのであれば、その共通言語で授業を行うことに一般的な不都合はないであろう。また初級の授業ではむしろ望まれる選択肢であろうかと思う。

もちろん、個人レッスンと、年齢や日本語を学ぶ目的の異なる生徒が集まるプライベートな語学学校とでは教え方が異なるし、教える場所の環境も考慮して教え方を考えていかねばならない。こうしたことは失敗した経験と反省を重ねてからでないと気付かないのが普通なので、 不断の反省が要求される。因みに、最近気付いたのであるが、大きい教室で比較的大人数の低学年の生徒に教える場合、視聴覚機材に頼り過ぎてはいけないようだ。低学年の生徒達向けの授業では精神的に生徒達から離れないように努めることが肝要と思う。

さて、ルビ付きのテキスト作成について。授業をしていると、教科書のコピーではなく、自前のテキストを使う必要がしばしば出てくる。コピーでは先生自身が引用されたテキストの解釈が消化不十分ということがままあるが、自前のテキストだと作成の過程で色々気付くことが多い。自分の場合これまでは「字(じ)」というように表記してきたのであるが、パソコンで処理しやすいというメリットはあるものの、ルビを振れないというデメリットがあった。

たまたまウィキで「ルビ」の項(ここ)を見ていたらHTML で簡単に処理できることに気付いた。多少試行錯誤を重ねたが、以下の手順でいけるようなので、関心のある方は試してみてはいかがだろうか。もちろん、もっといい方法をご存じの方もいらっしゃると思うが、その場合は以下は無視して頂きたい。

1) まず、ルビ無しの漢字仮名混じりのテキストを作成する、この時点ではエディターはなんでもよい
2) 1)のテキストをLibreofficeなどのワープロ・ソフトでHTMLフォーマットで保存する
* LibreOffice 5.3.7.2.0+では保存するフォーマットを変更するだけで必要なコードを埋め込んでくれる
3) 2)で保存したファイルをgeanyなどのテキストエディターで開き、ルビを表示するためのコードをコピー・ペーストしていく

こんな感じになる。

複雑な編集をする場合にはHTMLの知識が必要になるが、簡単なテキストにルビを振るだけであれば、テキスト本文の部分をHTMLのコードを使って作業していくだけなのでさほど時間はかからないと思う。

(了)

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