■日々つれづれ(2018-08-25)ー日本語教師のことなど

今回はテーマてんこ盛りの投稿。新米?日本語教師奮闘記でもあるし、現在のウッチ市の域外を扱う初めての投稿でもある。また、サラッとではあるが、サブテーマの「ウッチの川」の続編でもある。文字通り「つれづれなるままに」書かれた投稿である。

地元ウッチのポーランド人に日本語を教えることを始めたのは2016年の11月。今は夏休みで新学期は10月半ばから。つまり、新学期で教えている頃は、日本語教師としてほぼ2年が経過して3年目に入っているということになる。この2年間、試行錯誤の連続で、今もそれは続いている。それでも、それなりの成果はあったのではないかと思っている。まず、市販の教科書を使った授業を複数回繰り返したお陰で、教案の、「ある」型が出来てきたこと。もちろん、教科書に沿って授業を進めるといっても、教科書にベッタリということではなくて、自作の副教材などを駆使して進めるということである。

筆者が教えている語学学校は、視聴覚教材が使えないこじんまりした語学学校で(ただし10以上の言語のクラスがある)、試行錯誤を繰り返した末、ペーパーの副教材を使うことで落ち着いてきている。一クラスの生徒数は5人程度であるが、全員ポーランド人なのでポーランド語を使って教えている。日本語に触れる機会が殆どない環境では次善の選択ではないだろうか。悩ましいのは、アニメから入ってくる低年齢の生徒(中学生)と、実用的な日本語を習得したいという成人した生徒との混合クラスになること。とはいえ、中学生の中にも実用的な日本語を本格的に習得したいという生徒もいて、そうした生徒の一人が今年7月のJLPTのN5レベルに合格した。

もう一つ。自分の成果ではないが、初めて教えた生徒たちのうち二人が日本留学を実現したこと。うち一人は本格的な留学で、既に東京での一年間の日本語コースを終えて現在は山陽地方の国立大学の留学生である。もう一人は、大学の交換留学制度で近々一年間の留学に出発する。二人ともズギェシ在住の生徒。実は筆者の先日のズギェシ訪問は、夏季休暇でポーランドに帰ってきている前述の留学生に会うことが目的であった。ところが、これから出発するもう一人の生徒とも街でバッタリ出会い、言葉を交わす機会が得られた。小さな街であるのでさほど不思議という訳でもないが、嬉しい偶然であった。

工業都市に発展する前のウッチはズギェシ近郊の農村という位置付けだった(歴史百科第3巻巻頭言)。このことからも分かるように、ズギェシは都市としてはウッチの先輩格に当たる。現在は人口6万人程度で、ズギェシ市自体はウッチのような上級の行政区分を持たない小都市である。日本の行政区分との類比でいえば、こうした小都市は郡の中にある「町」に近いが、筆者としては小都市という表現が好ましいと思い、使っている。因みに、ウッチ市の人口は現在69万人程度。かつては、70万人超の、首都ワルシャワに次ぐ人口第2の大都市であったが、既に70万人を切ってクラクフに抜かれ、2030年にはヴロツワフにも抜かれる見込みと言われている(*)。ウッチだけでなく他の大都市も人口は減少傾向なのであるが、ウッチはその速度が他の大都市よりも早いということのようだ。もっとも、人口動態には他の要素も働くので、あくまでもこれは予測である。

*参考記事(ここ)。

ズギェシに話題を戻すと、前回の投稿(翻訳)に「蒸気機関が使われるようになると、エネルギー源としての水力の利用は衰退していき、相対的に利用価値が低下した河川は遊水池に姿を変えていった」という記述がある。この一文だけではあまりピンとこないかもしれないが、要するに繊維産業で使われる動力としての水力が濫用された結果、川の流路が様変わりし、分断され、一部は遊水池として残った、ということであろうか。改めて地図を眺めると分かるのであるが、前々回の投稿で触れたヤーシェン川もそうであるし、ズギェシにも似たような例がある。川の名称はBzura川。前回の投稿では、後代の水車のモデルとなった水車がこの川沿いにあったという記述がある。いずれまた写真に収めてくる機会があると思うが、今回はここまで。関心がある方はひとまずGoogleマップなどでそうしたイメージを掴んで頂けると有り難い。

参考地図

(了)

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