■6年ぶり、「子どもたちへ」

〈子どもたちへ〉

最後に君たちに宛てて便りを送ったのは、ポーランドと国境を接するウクライナに、ロシアが歴史的な侵攻を敢行した2014年。6年ぶりの通信になります。

最初の便りは、こんな感じで書き出されていました。

。。。ポーランドで成長したとはいえ、日本人のパパとポーランド人のママとの間に生まれた君たちは、平均的なポーランド人とは少し違った経験をしてきたはずです。学校などでも、少なくとも最初の頃は、日本人としての扱いだったでしょう。日本での異邦人(エトランジェ)ほどではないにしても、周囲に違和感を感じたことも多々あったであろうと想像します。パパも、平均的日本人とは少しばかり違った人生を歩んできました。いや、ポーランド人として育った君たちから見ると、平均的ポーランド人とは違うパパということになるのかもしれませんね。。。

この時、パパは君たちが記憶していないパパの前半生を回想していたのでした。ポーランドに移住して以降の時期については、君たちの記憶にも残っているはずですから、それ以前の時期のパパを君たちに知ってもらおう、というのが趣旨でした。以降の時期については後半生というわけです。日本での生活とポーランドでの生活という区切りだけでなく、君たちのことを考慮した区切りでした。

先に引用した最初の通信では、移住に伴う3つの「不足」を挙げて、ポーランドに移ったばかりの当時の生活を回想していました。日本食材、日本語の書籍、そして日本語環境のPCライフ、これがその3つの不足でした。いずれもそれから30年近く経った現在とは全く違った環境にありました。現在では、想像もつかない話しでしょう。インターネットとスマートフォンの時代になっていくのは、更にその後のことです。

前置きが長くなりました。実は、君たちへの通信を再開したのは、君たちと共有してきた時間を回想するためではなく、進行中である後半生についてのパパなりの回想を、少しづつでも書き留めておきたくなったからです。

前半生における主要なキーワードはロシア語でした。今考えれば、このキーワードも一里程に過ぎず、ポーランドそして何よりウッチが、最終的なキーワードであることに全く疑問の余地はなくなっています。このことを君たちに伝えたくて、この新たな便りをしたためています。

コンパスは、ウッチというキーワードだけです。このキーワードが、どれだけの奥深さを秘めているのか、正直今でもよく分かっていません。ウッチというキーワードで回想されたパパの後半生。どんな内容になるのか。とにかく、出来るだけいろいろな切り口で回想してみようと思っています。ではまた。

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